坂本龍馬に関するオススメの書籍3冊

「竜馬がゆく」

竜馬がゆく

坂本龍馬を知る上で読んでおきたいおすすめの時代小説というと、やはり司馬遼太郎の「竜馬がゆく」は外せません。龍馬をウェブで検索するとあらゆる所で「竜馬がゆく」でのエピソードや表現が引用されているのを多く目にすることでしょう。

司馬遼太郎の想いや創作が多く含まれているとの理由から「龍馬」の表記をあえて「竜馬」とする事で完全なる史実ではなくフィクションの部分も自由に描いたと言われています。

竜馬の劇的な生涯を中心に同じ時代をひたむきに生きた若者たちを躍動感たっぷりに描いた歴史ロマンの傑作として今も君臨しております。たびたびドラマ化や映画化もされ、我々が現在知る坂本龍馬という男はこの本で形づくられたと言っても過言ではありません。

おすすめ映像作品のパートで紹介した大河ドラマ「龍馬伝」は原作のないオリジナル脚本でしたが、この「竜馬がゆく」を大いに意識したであろうことはよく伝わってきます。

弱虫の末っ子だった竜馬が19歳で江戸へ行き剣術修行に励むなか黒船の来航を目の当たりにし時代の大きなうねりに身を投じていきます。勤王や攘夷の勢力と幕府の抗争が激化し、武市半平太率いる土佐勤王党に属しながらも更に大きな飛躍を求めて龍馬は藩を脱藩してしまいます。

浪人となることで足かせが取れたかのように自由に全国を飛びまわる竜馬は、勝海舟らとの多くの運命的な出会いにより国内で争うことより開国して海外と交易し国力を強くする思想を抱きます。そのために更に全国を奔走するのですが、その竜馬の思想は多くの志士たちと相反する当時としては命を狙われるほどの危険な思想でもあったのでした。

累計2500万部の国民的ベストセラーです。文庫でも全8巻というボリュームですので時間があるときにじっくり読んでみてはいかがでしょう。

 

「お~い!竜馬」

お~い!竜馬

坂本龍馬好きとして自他ともに認められていると言っていいのが武田鉄也さんではないでしょうか。その武田鉄也さんが描いた原作を、「がんばれ元気」や「あずみ」などで知られる小山ゆうさんが漫画にした楽しく読みやすい作品です。

龍馬を愛するがゆえのスケールの大きな龍馬が描かれており、読み進めるうちにぐんぐんと成長してゆく姿はまさに少年漫画のヒーローのよう。数多くの小説やドラマなどにはそれぞれに魅力的な龍馬が登場しますが、今作での龍馬のダイナミックな描写やユーモアなどは突出していると思います。

龍馬はもちろんそれ以外の強烈な登場人物たちの描き分けも大胆で魅力的です。特に岩崎弥太郎のスケール感は笑ってしまうほどです。龍馬や幕末好きな大人はもちろんですが、お子さんにも幕末入門、歴史入門としておすすめするのに最適かもしれません。

U-NEXTでも全巻配信されており「U-NEXTの無料トライアルポイントで漫画をタダ読みする方法」に記載されている通り、無料トライアル登録後にもらえる無料ポイントを使ってマンガを読むことが出来ます。

 

「龍馬の手紙」

そして龍馬を知る上でかかせないのが、彼が数多く残した手紙ではないでしょうか。小説やドラマはもちろん、テレビの歴史特番や歴史バラエティなどでもたびたび出てくる龍馬の手紙。

歴史上の人物が残した手紙などをテレビや博物館などで目にすると、その多くは堅苦しく仰々しい印象でまず読めないものが多い気がします。しかし龍馬が残した手紙の多くは、特に実の姉、乙女に書いたものはユーモアたっぷりで茶目っ気の多いものもありクスッと笑ってしまうほどです。

現代人が書くエッセイや交換日記のようなものもあり、大袈裟に言うと芸人のネタ帳のように見えてくる手紙なんかもあるほどです。そんな龍馬のものとされる手紙139通を紹介している約630ページの大著がこの「龍馬の手紙」なのです。

ページ上段に原文の写真を載せ、その下段に読み方と補足説明が書かれているという読みやすく分かりやすい構成となっています。関係文書や詠草も収録されており、文庫の形でこれだけの分量をまとめあげたことにまず驚かされますし、その労力に感謝の気持ちすら抱きました。

龍馬についての著作は数多くありますが、言わばこれは坂本龍馬が残した唯一の直筆の書と言っても良いかもしれません。デフォルメも何もされていない実際に龍馬が書いた文章なので純粋に坂本龍馬を知りたいのであれば、これほどリアルで本物の書はありえないでしょう。

姉の乙女にあてた手紙の中には「うんのわるいものハふろよりいでんとして、きんたまをつめわりて死ぬるものもあり」とふざけてみたり、勝海舟の門人となった時には自慢げに「天下無二の軍学者勝麟太郎という大先生に門人となり」とし、「すこしエヘン、猶エヘンエヘン」と笑いをとろうとしているようにも見えます。

さらに文久3年6月29日にはかの有名なフレーズ「日本を今一度せんたくいたし申候」と姉あてに書かれた手紙もあり、ゾワゾワと興奮させられました。乙女姉さんや身内に書かれた飾らない内容や、家族や親せきを気遣う内容、日本人初の新婚旅行と言われている薩摩旅行でのエッセイのような内容、

かと思えば時勢に奔走する姿が伝わってくる内容などもあり、当時を必死に生きたひとりの人間としての龍馬の息吹が感じられることでしょう。龍馬が実際に書き残したこれらの原文を眺めていると、不思議と手紙を書いているときの龍馬の姿が思い浮かんでくるのでとても親近感がわきますし楽しく読めました。